「秘密戦隊ゴレンジャー」
40年位前にテレビ放映されていた特撮実写ヒーローもの。当時小学生だった僕は毎週テレビにかじりついて見ていた番組のひとつだ。 もちろん翌日は、友だちとゴレンジャーごっこで大いに盛り上がることは言うまでもない。
ゴレンジャーは5人組のヒーローが、市民を脅やかす悪の組織と戦うという、チームヒーローものの先駆け的な番組だが、その5人が色で呼ばれているのが最大の特徴だ。赤、青、黄、桃、緑の5色、肥満児だった僕はいつも黄レンジャー役だったのはほろ苦い思い出だ。
そしていま、僕は再びレンジャーチームのメンバーとなった。
色は「コーヒー」。
メンバーが100人を超えているため、クレヨンや色鉛筆では色が足りない。 いまでもメンバーが増え続けているので、自分の色を決めるのがメンバー入りするための最初の難関だ。
その日着ている服の色や、ちょっとした思いつきで決めてしまうと後悔することになる。 なぜなら、色は不思議な力を持っているからだ。
色は、その見たままの視覚的な特性だけではなく、心理的な印象や情景を表す言葉になる。
例えば「青」、青は爽やかな印象が強い一方で、冷たさを感じる色でもある。 集中力を高めるとか、食欲を減らすとかの心理的効果もあるらしい。
だからネガティブな印象が強い色を選んでしまうと「変えたい!」となってしまうのだ。
僕の色「コーヒー」は「茶色系」に属するが、「茶色系」は堅実とか安心感というイメージがある一方で、頑固とか地味というネガティブなイメージもある。自分にぴったりではないが悪くはない。
それで……
このレンジャーチームが救うのは、実は「空き家」なのだ。
近年というか、これからもず〜っと、益々増えていくであろう「空き家」。
地方だけの問題ではなく、東京や関東近県でも目立つようになってきている。 高齢化と少子化、雇用の都市部集中、アベノミクス効果が全くない経済不安定、郊外の大型商業施設利用の増加、将来を全く考えない利権のための建設、様々な原因が絡み合っている。
せっかく建てた建物が、古かったり不便だったりすることだけで、使われずに放置されたままになっている。 解体するにも、リノベーションするにも費用がかかり、それを回収するだけの見込みもないため、手つかずのまま扉がしまった状態になっている。
将来開く見通しもないままに。
そんなとてつもなく大きな社会課題に、果敢に挑む勇気あるレンジャーチーム、その名も「空家レンジャー」
僕は最近その存在を知り、早速メンバーに加えてもらった。
そして「コーヒーレンジャー」になった。
メンバーのプロフィールは様々で、アーティストだったり、クリエイターだったり、エンジニアだったり、コンサルタントだったり、不動産業だったり、飲食業だったり、学生だったり。
まるで中国の歴史小説水滸伝の「梁山泊」のような集まり、もしくはキン肉マンの「超人オリンピック」のようでもある。
多くの人たちは建築専門ではない。
なぜならDIY(Do it Yourself !)で再生するというのが、空家レンジャーのコンセプトだからなのだ。
「空家レンジャー」の抱えているプロジェクトは現在2件。
1件は逗子「海古屋(うみこや)シェアハウス」こちらはすでに入居していて、住みながらDIYしている。
もう1件は「葉山ファクトリー」こちらは元建設会社の社員寮で広い敷地と巨大な建物がある。1階はシェアカフェ&キッチン、2階はものづくりシェア工房となる予定だ。
僕は「葉山ファクトリー」のDIYに二度参加した。
枕木でのウッドデッキ作り、シェアカフェ&キッチンの内装を行なっていて、ウッドデッキは一応完成! シェアカフェ&キッチンは着々とおしゃれなスペースに生まれ変わってきている。
この枕木が異様に重く相当な肉体労働だ!
子レンジャー
慣れない力仕事は結構大変だが、自分たちで考えて自分たちの手で作るというDIYスタイルは、とてつもなく楽しいし、メンバーの一体感が生まれる。少しずつ形になっていく物を見ているだけで幸せな気分になれる。
将来「空家レンジャー」はいろんな地域に支部作りを目指している。
空き家に悩むあなたのまちにも現れるかもしれない。
ひょっとすると海外支援部隊も誕生するかもしれない。
それは「空家レンジャー」に参加するあなた次第だ!
この世に空き家と色の種類がある限り「空家レンジャー」は挑み続ける!
ジグソーで曲線カット
カフェの窓も着々と!
(了)
コーヒーのブログ、コーヒーといろんな活動
自分で焙煎するコーヒーは格別である! 空き家を救う!空家レンジャー 理想工場をつくる! などなど
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